君がいれば・・・①
「どうした?」


急に黙り込んでしまった瀬奈。



「シン……シンは初めて会った時、わたしがシンの事知っていたら……再び会う気持ちはなかったよね……?」



「は?」



「シンの事知らなかったからわたしに興味を持ったのかなって……」



「それもセナに惹かれた理由だけど、試着室に隠れる前にセナの事を見てたんだ 可愛い子だなって」



あの時、眠そうなセナはあくびを噛み殺していて可愛かった。



「えっ?本当……?」



「ああ ファンに追いかけられて逃げてはいたけど、ひと目見た瞬間からセナに惹かれたんだ」



そう言われて嬉しかった。



「あ!そうだっ!シン、サインくれる?」



「いいよ」



突然話が変わったのは瀬奈が照れたからだと分った。





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