君がいれば・・・①
お昼休み、目の前に広報室の部長 葉山 慶太が立っているのを見てびっくりした。



「こ、こんにちは」 



何でいるの?と思いながら挨拶をした。



「やあ、木下さん」



隣にいる亜佐美が興味津々で聞いているのは間違いない。



「どうかしましたか? あっ もしかしてポスターの件ですか?」



撮り直しとか……。



写りが悪いから違うモデルに代わるとか……?



「いや 今日の夜、一緒に食事に食事をと、誘いにきたんだ」



「え?お食事ですか?」



思いがけない誘いにポカンと口を開ける。



「大丈夫?」



そう聞かれ瀬奈の代わりに亜佐美が答えていた。



「もちろん瀬奈は行きますよ」



「亜佐美っ!」


瀬奈が慌てたように亜佐美を見てから葉山を見る。




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