君がいれば・・・①

告白

「えっ?今なんて?」


わたしの事が好きって言った?


「君と結婚を前提としたお付き合いをしたい」


「え、いえ、いいえ」


びっくりして言葉が出ない。



「年の差や俺がバツイチだって事は障害だと思っている だが、君に惹かれてやまない 幸せにしたいんだ」



どんどん葉山部長は話して、わたしは言葉が出ない。



そこへ料理が運ばれて来て瀬奈はフォークを持って食べるしかなかった。



食べながら断らなきゃって思ってた。



わたしが愛しているのはシンなんだから。



デザートが運ばれてくるとようやく瀬奈は落ち着いてきた。



デザートの前のメイン料理は何を食べたか分らないくらいだ。



葉山部長は優しい眼差しでわたしを見ている。


は……ぁ……。


これだけご馳走になって虫が良い話だけど……。



「あの……」



「なんだい 瀬奈ちゃん」



葉山部長の笑顔を見て胸が痛む。



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