君がいれば・・・①
泣きすぎて喉が渇いて、冷蔵庫を開けた。



缶ビールが目に入って瀬奈はそれを手にした。



プルトップを開けて、ごくっと一口飲む。



「部長がそんな事思っているなんて思ってもみなかった……」



「今が人生最大のモテ機なのかも」



ぶつぶつ声に出す。



「シンに会いたいよぅ……」



そうだ!



まだ入っている缶ビールを持って自分の部屋に行った。



DVDをデッキにセットする。



すぐにシンの顔がTVに映った。



出会わなければこんな想いをすることなんてなかったのに……。




~~~~♪



シンからだった。



出るのが怖くなる。



~~~~~♪



「は、はい」


『セナ、セナから電話くれて嬉しいよ』


「うん……」


『どうした?声が沈んでいるみたいだけど』



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