君がいれば・・・①
和馬が2階から降りてきてキッチンに入って来ると冷凍庫を開けた。



アイスがお目当てらしい。



「何の話?」



アイスのパッケージのビニールの袋を開けながらリビングに入って来た。



「瀬奈が韓国に行くって」


母が言う。



「ふ~ん 韓国ね~」


含み笑いをする和馬に瀬奈は後ろから殴りたくなった。



「なぜか我が家は韓国が流行ってるね? なっ? 瀬奈」



瀬奈の前に座ってアイスキャンディーをほおばる和馬をにらんだ瀬奈だった。



「3日しかお休みがないなら仕方がないわよね~ 瀬奈」



シンに会いに行く為と知ったら、ママはどんな反応をするのだろう。



「まあ、せいぜい楽しんで来てよ あ~あ、受験生はつらいわ」



そう言って和馬はアイスキャンディーを食べながら2階へ上がって行った。



「ご馳走様でした」



瀬奈はお皿をシンクに入れて洗うと2階へ行った。



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