君がいれば・・・①
「セナ、何に乗りたい?」



「えっと……ちゃんとお話したいから観覧車に乗ろう?」



それはデートの最後の締めくくりに乗るものだろうとシンは思ったが、瀬奈の意見を聞き入れた。



シンも瀬奈と2人っきりになりたかった。



平日の夕方のドリームワールドはすいていて並ぶとすぐに観覧車に乗れた。



シンにとってはありがたい。



長い時間並んでいればファンに見つかる可能性も否めない。



瀬奈が座ると隣にシンも座った。



シンが座った途端に観覧車はぐらっと揺れた。




「あ、あのっ 傾いちゃう」



揺れてビクついている瀬奈。



実は瀬奈は高所恐怖症 高い所は苦手なのだ。





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