君がいれば・・・①
「大丈夫、日本の観覧車は優秀だよ?これぐらいじゃ問題ないよ」



にっこり笑いかけられる。



また彼と隣同士に座る事になっちゃった……。



動き出した観覧車はゆっくりと上昇し始めた。



「な、名前を聞きたいなって」



セナは本当に俺の事を知らなさそうだ。



「ソ・ジフン ジフンで良い」



「へっ……?ジ、ジフン?」



どこの人なの……?



日本語は上手だし……。



でもやっぱり外国人さんだったんだ。



「そう ジフンって呼んで?」



瀬奈は首をかしげている。



まさかばれたんじゃないだろうな?



シンは瀬奈から目をそらした。



「ジフンって……どこの人?」



予想もしなかった言葉にシンは茫然となり瀬奈を見た。





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