君がいれば・・・①
長い睫 つけ睫じゃないな……。


高いとはいえない鼻。


キスしたくなるような唇。


シミ一つないすべすべの肌。



瀬奈は化粧をしていなく素肌は思わず触りたくなるほど綺麗だ。



素顔を見せる瀬奈はシンから見て新鮮だった。



キスしたくなる衝動を抑えて再び台本に手を伸ばした。







「シン……」



ぼんやりとした瀬奈の声がした。



台本に集中していたらしい。



瀬奈が目を覚ました事に気がつかなかった。



「今何時……?」



セナは時間ばかり気にしているな……。



「11時前だよ」



シンはセナの額に手を持っていく。



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