君がいれば・・・①
「途中で何か食べよう」



「わたし韓国料理が食べたいっ」



韓国料理といったらキムチと母が買ってくる韓国のり位しか食べた事がない。



「この先に美味しい所があるからそこへ行こう」



セナには美味しいと思える所へ連れて行きたい。



まずい所で食べて韓国料理を嫌いになって欲しくない。






車は一軒の古い屋敷の門の前に止まった。



「ここ……?」



一軒の大きなお家にしか見えない。



看板も出ていない。



「そう 着いたよ」



シンが運転席を降りると、瀬奈の所に回ってドアを開けた。



周りに人がいないせいか、シンがサングラスを髪の上に上げている。



「中へ入ろう」



瀬奈の手を握って木の門をくぐった。



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