君がいれば・・・①
みんなが自分を見ているような気がしたのだ。


そんなはずはないのだろうが。



ママには分っちゃうかな……？



情報通のママだから週刊誌はもう見ているかもしれない。





お昼過ぎに帰ると家に誰もいなかった。



ほっとして自分の部屋に行く。



自分とシンのことが載っている週刊誌を買ってきた。



読むにつれシンの女性遍歴の事などが分ってしまい瀬奈は泣きたくなった。



週刊誌を信じてしまうのはばかげていると知っていてもショック状態の瀬奈には耐えられなかった。



シンとの事をこんな風に週刊誌に載りたくなかった。



それから数分して階段を上がってくる足音が聞こえて瀬奈は布団の中に週刊誌を隠した。



「瀬奈？どうしたの？」



母が玄関に脱がれた瀬奈のハイヒールで分ったらしい。



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