君がいれば・・・①
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シンが日本人のセナちゃんと付き合っている事が祖父にばれた。



怒鳴るように電話をかけてきた祖父の電話にジフンは出て伝言を受けた。



スケジュールが空き次第シンに来いと。



電話を切るとジフンが深いため息を吐いた。



とうとうばれたか……。



お爺様が日本人との結婚に賛成するわけが無いのはわかっていた。



休憩に入ったシンがジフンの元へ来た。



浮かない顔のジフンにシンは悟った。



「かかって来たのか?」



シンがジフンに渡されたコーヒーを一口飲むと聞いた。



「ああ 相当な剣幕だったよ」



「……」



「スケジュールが空き次第、顔を出すように言われた」



「わかった これが終わったら何も無いよな?行って来るよ」



祖父と対決は遅かれ早かれ、免れない事は分っていた。




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