君がいれば・・・①
ジフンに案内された部屋は、シンが泊まる部屋以上に豪華な部屋だった。



しかしそんな内装にも目をくれることも出来ない。



緊張で足がすくみそうになる。



手は小刻みで震えている。



なぜおじい様がここへ……?



このまま何も聞かずに帰りたい。





窓際のイスに白髪の男性が座っていた。



「おじい様、セナさんをお連れしました」



通訳を任されたジフンは心が痛んでいた。



かすかに震えるセナはシンの祖父の前に立った。



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