君がいれば・・・①
シンの額にかかる髪をそっと払い濡れたタオルを置いた。



体調を崩すほど無理してたんだね?



シンの寝顔を見ながら物思いにふける。



やっぱりシンを愛している。



離れるなんてバカだった。



でも、シンのおじい様が気になるの……。



******



「セナ?セナ?」



シン……?



ハッと目を覚まし、起き上がった。



瀬奈はシンのベッドの横に座りベッドにうつ伏せになっていたのだ。



「いたたたたっ……」



「セナ、大丈夫か?」



自分の右腕を枕代わりにしていたようで痺れていた。



シンはベッドの上に起き上がっていた。



< 385 / 430 >

この作品をシェア

pagetop