君がいれば・・・①
「わたしもシンからの電話逃げちゃってごめんね」



「それは仕方が無いよ 俺を忘れようとしたんだろう?」



「うん……でも出来なかったよ?毎日毎日シンの写真集やDVD見てたの」



「良かった 忘れないでくれて 俺も毎日セナの写真を見ていたよ」



そう聞いて瀬奈の胸がポッと熱くなった。



こんなに完璧な男性にこれほど思われているあたしは幸せだ。



******



店を出る時、辺りは一騒動になった。



なぜかシンのボディーガード数人とジフンが店の外にいた。



マスコミがかけつけてしまったらしい。



2人はボディーガードの運転する車でマンションへ戻った。



ジフンは幸せそうな2人を見て満足そうだった。



部屋まで着いてきたジフンはシンに目で合図して帰って行った。



「セナ、大丈夫?」



疲れたような瀬奈の表情を見てシンは近づいた。



「う、うん」



店を出て車に向かう時に、ファンの手が瀬奈の長い髪を強く引っ張ったのだ。




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