君がいれば・・・①
シンが瀬奈の引っ張られたと思う頭部の箇所を撫でる。



「ごめんな？まさかこうなるとは思わなかったよ」



あのファンは過激だった。



「いいの　大丈夫だよ？」



頭を撫でられて初めて会った時にも頭をぶつけて撫でてもらった事を思い出した。



「シン、初めて会った時もこうして撫でてくれたね？」



「セナはおっちょこちょいだからな？」



「それは認めるけど……あれはシンが突然……」



「突然なに？」



シンの腕の中にしっかり閉じ込められ、綺麗な顔を近づけられると瀬奈は何も言えなくなった。



「突然……」



シンの唇が瀬奈の唇に重なった。



そしてシンが口を開いた。



「突然、恋に落ちた」



そう言ってから再び唇を重ねた。



「んっ……」



むさぼるようなキスをされて瀬奈はシンにしがみつく事しか出来なかった。




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