君がいれば・・・①
「今日はその問い合わせが多かったんだ プライバシーに関することには答えられないと受け答えをしたが」



好意的な電話だけではなかった。



パク・シンと付き合うことで瀬奈が危ない目に合うかも知れない。



彼には熱狂的なファンも多いと聞く。



「瀬奈、彼と付き合うことで敵意の標的になる くれぐれも気を付けなさい」



「敵意?」



「ああ お前の彼氏は誰もがうらやむ韓国の大スターだぞ?」



日本にもたくさんいるシンのファン。



それはわかっているけど、まさか敵意だなんて……。



「伯父さん、デパートに迷惑かけていますよね?ごめんなさい……」



「いやいや 今日の売り上げはことのほか良かった 瀬奈を見たさにわがデパートはにぎわっていたからな」



それなら良かったと瀬奈はほっと肩を撫で下ろした。





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