君がいれば・・・①
受付に戻ると昼食の交代時間だった。
「瀬奈、社食に行こう」
「うん」
瀬奈と亜佐美は先輩に断ってお昼を食べに行こうとした時だった。
若い女の子がふらふらと瀬奈に近づいてきた。
「いらっしゃいませ」
瀬奈はうつろな表情の女の子にお辞儀をして顔をあげると背筋が凍りついた。
「瀬奈っ!」
隣にいる亜佐美が叫ぶ。
その声に警備員も近づいた。
瀬奈にとって全てがスローモーションに思えた。
叫ぶ亜佐美。
走ってくる二人の警備員。
自分に振り下ろされるナイフ。
ナイフを避けようとする自分。
「きゃーっ!」
悲鳴を上げた瀬奈は床の上に崩れるように倒れた。
「瀬奈、社食に行こう」
「うん」
瀬奈と亜佐美は先輩に断ってお昼を食べに行こうとした時だった。
若い女の子がふらふらと瀬奈に近づいてきた。
「いらっしゃいませ」
瀬奈はうつろな表情の女の子にお辞儀をして顔をあげると背筋が凍りついた。
「瀬奈っ!」
隣にいる亜佐美が叫ぶ。
その声に警備員も近づいた。
瀬奈にとって全てがスローモーションに思えた。
叫ぶ亜佐美。
走ってくる二人の警備員。
自分に振り下ろされるナイフ。
ナイフを避けようとする自分。
「きゃーっ!」
悲鳴を上げた瀬奈は床の上に崩れるように倒れた。