君がいれば・・・①
「だって!ジフンは仕事が終われば帰っちゃうんでしょ?このままわたしだけ好きになっちゃってジフンは平気で韓国に帰っちゃうんだよね?」



「セナ……今なんて……?」



瀬奈の言葉にあ然とする。



「もういいよっ!」



瀬奈が肩を怒らせて立ち上がる。



「セナ、座って」



ジフンが瀬奈の腕を引き寄せて、隣にもう一度座らせる。



セナは俺の事が好きになったって言ったのか?



シン自身、瀬奈をからかっていたわけではない。



セナが可愛くて話もしたい、キスもしたかった。



しかし好きの感情は今の自分にはない。



正体をあきらかにしたらセナはどうするのだろうか。



「ごめんね……ジフン……もう帰る……さようなら」



「送ってくよ」






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