君がいれば・・・①
「いいの……」



あっ!



先ほど買ったストラップを渡していない事に気がついた。



バッグの中に手を入れてそれを取り出すとシンの手に置く。



「今日はありがとう いらなかったら捨ててね」



告白をしてしまった恥ずかしさで早く彼の元から離れたかった。



瀬奈は駆け足で出口に向かった。



「くそっ!」



セナの目に涙が浮かんでいた。



追いかけて抱きしめたい。



期待させてどうするんだ……。



どうしてもセナが欲しくてキスをしていた……。




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