君がいれば・・・①
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瀬奈は今日の出来事は夢だと思うことにした。



実家から通っている瀬奈は家に戻った。



「お帰り 瀬奈 夕食は?」



瀬奈の帰りを聞きつけて母親が顔を覗かせた。



「食べてきたからいらない」



そう言ってそそくさと2階の自分の部屋へ行った。



ありえないよ。



今日会ったばかりでキスまでしちゃうなんて……。



今まで彼氏が出来た事のない瀬奈。



特に焦るという感情はなかった。



可愛いタイプの瀬奈は近寄ってくる男は多かったが全部その気にならなかった。



彼はそんな瀬奈の壁をあっけなく打ち破いてしまった。



明日は休み……。



何も考えずにずっと寝ていよう……。



生まれたばかり恋は時間が忘れさせてくれる。



そのとおりに瀬奈は翌日夕方になるまで眠っていた。




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