君がいれば・・・①
分刻みのスケジュールだった。



シンは取材に笑顔で答え、軽いジョークなども言った。



それが世間が求めているパク・シンだ。



日本人のアナウンサーの女性はシンに微笑まれて顔を赤くした。



「日本のどこが気に入っていますか?」




「とても美しい国ですね 失礼ながら第二の故郷だと思っています」



シンがそう言うとますますアナウンサーはシンに引き込まれていった。



******



シンは仕事の合間にジフンと共に瀬奈のいるデパートに来た。



すでに大勢のファンで人だかりができ、シンの名前を呼んだり歓喜の悲鳴で辺りはすごい騒ぎだ。



シンは送迎車から降りると手を軽く振ってファンに答えた。



早くセナに会いたい。



はやる気持ちを抑えてシンはゆっくりデパートの中へ入って行った。




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