君がいれば・・・①
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シンは最上階のスイートルームで落ち着きなく部屋の中をうろついていた。



腕時計を見ると7時をとっくに回っている。



くそっ 兄貴の奴、なぜ携帯に出ないんだ!



ちゃんとセナを連れて来てくれるか心配だ。



その時、部屋のドアが開いてジフンが入って来た。



「遅かったな!」



「安心しろよ 彼女は連れて来た ちょっとてこずったけどな」



シンがジフンの後ろに目をやる。



「一緒に来るわけないだろ、記者がうろついていると言うのに」



シンが脱力したようにソファーに座った。



本当にあのシンか?



初めての恋みたいに腑抜けになっているシンを見るのは初めてだ。




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