君がいれば・・・①
「わたしたちは……2度しか会っていないんだよ……?」



2度しか会っていないのに、会った日に告白をしてしまったのは瀬奈の方なのだが。



恋愛経験の少ないわたしが彼に逆上(のぼ)せるのはわかるけど……。



女の人なんか選り取り見取りの彼がわたしの事を愛しているなんて信じられない……。



考え込んでしまった瀬奈。



女らしいワンピースに包まれた瀬奈の姿は清楚だ。



「……でもシンに……会えたのは嬉しい……」



「セナ!」



瀬奈の言葉はシンを有頂天にさせた。



シンが立ち上がって瀬奈の前に立つと身体をぎゅっと抱きしめた。



「シ、シン!」



「嫌われたかと思った……」



「シンに愛してるって言われて嬉しいけど……シンは韓国に住んでいるし わたしは日本……」



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