君がいれば・・・①
教育が行き届いたボーイ２人は瀬奈などいないかのように見もせずにダイニングテーブルに食事をセッティングして行く。



興味深げに見られなくて瀬奈もホッとしていた。



シンは窓際に立って彼らの仕事を見ていた。



会った時はTシャツだったけど今は白の開襟シャツを着ていて、のどもとまでボタンを外していた。



シャツはズボンの上に出されていてそのままでもCMに出てきそうな雰囲気だ。



そして瀬奈はその姿を改めてみると胸がドキドキ止まらなくなりそうだった。



ホテルのボーイ達はセッティングが終わるとシンに深く頭を下げてワゴンを押して出て行った。



「セナ、おいで」



呼ばれるままにテーブルに近づいた。



ワゴンが部屋に入って来た瞬間から瀬奈はいい匂いにお腹がなりそうだった。



近づいてテーブルの上を見ると見事な料理が所狭しと並んでいた。



「すごい……」



瀬奈がびっくりしているのをシンは見て笑った。



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