君がいれば・・・①

時間切れ

しばらくお互いの話に夢中になった。


時計の針が12時を回ろうかとした時、シンが口を開いた。



「セナ……明日の昼の便で帰るんだ」


シンが苦悩の表情を浮かべる。



「明日帰る……」


急に現実が見えてきてしまった。



やっぱりこんなのは無理だ。



遠距離恋愛も一般人ならともかく相手は韓国の大スター……。


「セナ?」



「うん……今日は楽しかった」



涙が出そうでまともにシンの顔が見られない。



「まだいられるんだろう?送って行くからもう少し一緒にいたい」



「送らないでいい……タクシーで帰るから大丈夫」



もうすぐ別れなくてはならない。



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