Secret Sunflower
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ミーンミンミン…
蝉が五月蝿い位鳴く。
懐かしい風景と懐かしい匂い。
『葵ッ!!』
懐かしい笑顔。
俺はその笑顔をみて小さく笑った。
『今日が最後の日だよッ!!たあっくさん遊ぼうねっ』
『うん。』
今日は彼女が引っ越す日。
遠くにいく日。
でも…また会うって約束して…。
『…ッ何で葵がっ!―はいけなくないもんっ!』
『―が悪いだろッ?!』
『―は葵の言った通りに…』
『―は』『―が』『―だから』『―たくないよ…』
何言ってんの??
肝心な所が聞き取れない…。
だんだん遠くなっていく彼女、声、意識。
――…
「葵くん??」
「……。」
目をうっすらあけるとソコは学校。
目の前には向日さんのドアップな顔。
……ッ??!
「うぁあぁッ!!」
「わあっ!!」
び…びびったあ…(笑
―クスクス…。
笑い声が聞こえ、そっちを見ると…