赤とオレンジの空


『いいじゃん。
カッコイイしさ!!
女子も七海なら可愛いから
許すと思うよ。』


『そうな風に言ってくれるの
飛鳥くらいだよ。
付き合ったら
人って変わるじゃん?
ずるいとか、
釣り合ってないとか……。』


私自身、そういう
光景を何回も見てきているから
わかってるんだ。

どんなに友情が厚くても
信じていてもコロっと
変わっちゃう。

そして友情なんてもの
なんかなくなって
いじめが起きる。
いつもその繰り返し。


『ほんと大丈夫だよ。
女子のみんな、七海のこと
すっごく憧れてるし!!!
知らなかったと思うけど
スタイル良いし、性格良いし
七海には誰も敵わないよね?
って話よくしてるから。』


『嘘だ……。
そんな話聞いたことないよ?』


『当たり前だよ。
七海がいないときに
話したりしてるんだから。』


悪口の間違えじゃないのかな…
転校してきてから
女子と別行動したり
離れていることなんて
なかったもん………。

まぁ、七海の勘違いだったら
困るからそこは
ほっとこうかな……?


『私のどこがいいんだろね?』


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