赤とオレンジの空


『飛鳥から、昔の話聞いた。
辛かったんだろな……とか、
誰にも言ってなかったん
だろうなって思ってたら
感情が押さえられない
程辛くなるんだ。』


飛鳥なんで…
言っちゃったんだよ。

でも………。
凪がそんな事
思ってただなんて……。
すごく嬉しい。


『大丈夫だよ、
今がすごく幸せだから
もう気にしてないの!』


『もう強がらなくていいから。
俺は絶対に七海を支える。
もう辛い思いさせないから。
二人で楽しい思い出
いっぱい作ろうな?』


私のために泣いてくれた
男の人はいなかった。
いじめる男の人
ばっかりだった。

怖くて、怖くて
避けるしか出来なかったけど
今はもう違うよ。


『私、すっごく幸せ。
初めて私に
パートナーが出来た〜。
私は元気だよ?
だから凪も笑って?』


『うん。
それにしても七海は
でかいなー。
俺とあんま
身長差かわんないじゃん。』


『いやいや。
凪が小さいだけでしょ。』


確かに私は165cm以上
あるけどさ、凪が
170cmだから悪いんだよ。
男子にしては小さすぎる!!

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