赤とオレンジの空


『俺はまだ成長期だから
まだまだこれからだ!!
……七海はもう
身長とまってるよ…な?』


『とまるわけないでしょ。
私だって
一応成長期ですから。』


『成長し過ぎなんだよ。』


-----キーンコーンカーンコーン-----


『やば。』

二人の声が重なった。
もう学校のチャイム
なっちゃったじゃん…。

『時間見るの忘れてた。
七海、走るぞ!!
大丈夫か?』


『うん、大丈夫。
早く行かないと。』


凪は私の手を強く握って
教室に戻った。


-----ガラガラガラ-----


『セーフ!!』


『よかったな、七海!!』


『うん。』


ってなんか、
みんなの視線が………。

やば!!
手、繋ぎっぱなしだった。


『七海〜、おめでとう。
凪くんと付き合ったんだね!』


『う、うん。』


『おめでとう。』


みんなが私を祝福してくれた。
横を見たら、凪は
男子に囲まれてすごい
ちやほやされている。

やっぱり横顔も
カッコイイなぁ〜。
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