赤とオレンジの空
『なんだ。
そんなことかよ。』
そんなことかよって…。
かなり失礼じゃない?!
七海はすっごく悩んでたのに。
やっぱり凪は私のこと
わかってくれないんだ…。
『悩んじゃ………ダメ?』
もうこうなったら凪
のこと無視してやる!!
ずっと魚のこと見るんだから。
『おい!!
無視すんなって。』
『………。』
ギュッ。
『うゎ。』
『やっと喋ってくれた。ニコ』
凪はずるいよ。
ほんとにずるい……。
なんでこんな私のこと
ほっといてくれないの?
ねぇ、なんで…?
『私なんかほっといてよ。』
『ほっとける訳ねぇじゃん。
なんで俺が七海を
ほっとかないと
いけないんだよ。
お願いだから側にいてくれ。
俺は七海が
居なきゃダメなんだ。
ほんと、わかってくれよ。』
すごい真面目な顔の凪。
私が間違っていたのかな…。
凪がそんな気持ちだってこと、
全然わからなかった。
私はほんとうに
………彼女でいいのかな?