★短編★君に会えたら
私は、その日の帰り久しぶりにマックに行く事にした。

通勤にはバスを使っていて
ちょうどバス停が
歩道橋の横で

私は歩道橋を上りマック側に降りようとした。

「松井~」

名前を呼ばれ
一瞬驚いたけど

声が吉野の声だったから
あえて振り返らなかった。

「ヒステリック松井お~い。松井~。」
振り返らなかった私を吉野は追い抜くと歩道橋をふさいだ。
「おっす。」

私は体を反転させると、来た方向へ戻ろうとした。

「怒ってんの?」

吉野もまた私を追い抜き道を塞いだ。

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