★短編★君に会えたら
「わかんない。」

吉野も階段を下りて来て。

「分からない、自分でも。なんでこんなに苦しいのか。
分からないの」

「毎日、毎日
同じ事の繰り返し。仕事が嫌なら辞めればいいだけなのに」

私は考えもしないで無茶苦茶にじゃべり続けた。

会社でクレームむ処理ばかりで
謝り続ける不満。

仕事を休んでも楽になれない事。

吉野は階段に座り私の話しを黙って
聞いていた。

私が話し終えると吉野は立ち上がり
私の頭をポンと触った。

「そっか。」

「松井は真面目すぎるんだな。」

吉野はそお言うと笑った。
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