★短編★君に会えたら
私はそれから何を話したか覚えてない。
1ヶ月前に道路に飛び出したノラネコを助けようとして、車に跳ねられたらしい

“吉野らしいよね”花がそお言った事は覚えてる。


確かに、“らしい”けど。

それなら私が会ったのは誰?

あれは間違いなく吉野だった。

私は家を飛び出しマックにむかった。

「いらっしゃいませこんばんは」

いつも通り店内に客はいなくて。

「あ、あの、この前水曜日に、私と来た男性って、あれから来ました?」

息を切らしながら話す私を、店員は不思議そうに見た?

「水曜日の男性…ですか?」

私が頷くと
店員首を傾げた。

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