★短編★君に会えたら
その日から暫くして休みのある日

私は久しぶりに地元に帰ってきた。

向かった先は
吉野の実家。

卒業アルバムを頼りに。


インターホンを押すと、吉野によく似た女性がでてきた。


その女性は私をみると、笑顔で家に入れてくれた。


「松井さん…でしょ」

その女性は、吉野のお母さん。

「はい」

私が頷くとその女性は、吉野と同じ笑顔をした。

「やっぱり、あなたの写真をね…息子が持ってるの見た事があってね」

お母さんは私を吉野の遺影が飾ってある部屋に通した。

私は、吉野の遺影をみて
吉野が本当にこの世にいないことを
実感した。

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