★短編★君に会えたら
「だろ?まだ俺も
ピッチピチで捨てたもんじゃないよな」
吉野はそお言うとへらへらと笑ってドリンクを口に含んだ。
「でもさ、すっげえ偶然だな。」

地元は埼玉。

ここから電車で2時間くらいのとこ。

高校も地元の高校。
東京に出てきて
久しぶりに会う奴が吉野。

今の状況から、かなり迷惑な偶然だ。

「迷惑な偶然。とか思ってるだろ」

私は急な図星的発言に、口に含んだコーラをふきこぼした。
「図星かよ。
まぁ、松井顔にでやすいからなぁ、昔から」

私は慌ててテーブルの上を拭いて吉野を見た。

「べ、べつに、そんな事ない」

「あるある、今もすっげえ困った顔してる」

吉野はそこまで言うと、窓の外の景色に視線をずらした。
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