不良彼氏と極道彼女―夫婦になりましたSP―
Ⅲ‐家出して来た星弥
アンソニー来日から1週間。
星「聞いてるー?」
百「………ん?あ、全然」
健一を抱っこし、玄関の段ボールの山を見つめる私。
軽く20箱はあるだろうか。
星「家出して来たんで、今日からよろしくお願いしまーす!」
…何がよろしくだッ!!
勝手に一階の和室に荷物を運び始めた星弥の首根っこを掴んだ。
百「理由(わけ)を説明しなさい!」
星「お見合い相手が40前のオバサンで、婚約まで話が進んでた!そんなの僕、嫌だー!!」
星弥は段ボールを床に落とし、地団駄を踏む。
…仮にも、二十歳を過ぎた大人だろ。