不良彼氏と極道彼女―夫婦になりましたSP―
私も立ち上がり、春仁に首を傾げた。



春「レナの眼中に、太一はもう居ねぇよ」



百「え?」



春「雅之がな……意外だろ?
――それだけ。またな、百合亜」



…“雅之”?

何があったかなんて、わからないけど。

私が知らないうちに、恋は動いてるようだった。

抱っこ紐の中でじたばたしてる健一を見てから、私も公園を出た。

電車を乗り継ぎ、向かうは侑のお墓。

今日だけ、甘えさせて欲しかった。
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