裏切りの少年

＜任務＞（要約）
標的の抹殺を行う任務。
標的：子供（詳細不明）
担当者：『G』議長隠密部隊を含む戦闘部隊（計54名）
場所：井上研究所
時間：明後日0200時より開始
特例：
1.任務の障害（公共物・警備員）の破壊を許可する。
2.大型爆発物の使用を許可する。
3.情報操作を行うので一般市民に気にせずに戦うこと。


＜子供＞
・詳細不明
・能力：『肉体強化系』又は『空間系』
・危険人物


＜井上研究所＞
責任者：井上ジュウロウ（人間生物学）
研究：クローン技術を応用した移植技術の研究所
任務の注意事項
1.科学薬品の危険性
2.警備約40名




俺は読み終わると、目を閉じた。
相棒が俺に渡したバインダーには写真が1枚挟まっていた。
その写真は標的を示している。
どこかで会った………
あれは………
今日、井上研究所の警固をしていた時、車に乗っていた子供だ。




俺は資料をもう一度呼んだ。
担当者・場所・特例………
俺は一つ一つ情報を整理した。
様々な角度から考え、理解できたことは一つだけだ。


『明日、井上研究所は消える』