裏切りの少年
「馬鹿な………」
俺はこの金本という男がわからなくなった。
「約束通り、『W』は『Infinite Information』をプレイしていたが、最近は止めていしまった。
どうしてだか、分かるか」
金本は俺に聞いてきた。
「『W』五代目総長が組織を変えようとしているからだ」
「いいや。
『W』は私と約束した『超越者』を作ったと勘違いしているからだ」
「つまり、あのバケモノは失敗作だと言いたいのか」
「当り前だ。
一目見れば誰だってわかる」
俺はバケモノと戦ったことを頭に浮かべた。
「君は『G』と協力して『バケモノ退治』をしたと話したね。
彼の能力を話してくれないか」
「ああ。
まず、一つ目が『肉体強化系』の『肉体変換』。
自分の身体を、別の存在に変換する能力だ。
つまり、自分の身体を粒子化することで、人間の持つ運動能力、防御力等の限界を超える身体能力を得る事が出来る。
二つ目が『空間系』の『爆風』。
一瞬だが、突風を作ることが出来る」
金本は頷きながら俺の話を聞いていた。
「そうか。
なかなか、鋭い観察力だ。
特に一つ目の『肉体変換』は私の考えと一致する。
しかし、二つ目は違う。
あれは能力というよりも、体内で変換できなかった粒子を一気に放出しているだけだ。
つまり、呼吸と同じだということだ。
私の理想とする『超越者』ではない」
「さっきから気になっているんだが、その『超越者』ってなんだ」
俺は金本に聞いた。
「『超越者』。
それは体内で粒子を生産し、自分の能力値にすることが出来る者だ」
「そんなことできるわけないだろ」
俺は金本に言った。
「だが、存在する。
君も見ただろ。
私の予測では、彼の能力値は90前後だろう。
でも、私が求める値は100以上だ」
「100以上だと………
そんな奴がこの世界に現れたら………」
俺は動揺した。
俺はこの金本という男がわからなくなった。
「約束通り、『W』は『Infinite Information』をプレイしていたが、最近は止めていしまった。
どうしてだか、分かるか」
金本は俺に聞いてきた。
「『W』五代目総長が組織を変えようとしているからだ」
「いいや。
『W』は私と約束した『超越者』を作ったと勘違いしているからだ」
「つまり、あのバケモノは失敗作だと言いたいのか」
「当り前だ。
一目見れば誰だってわかる」
俺はバケモノと戦ったことを頭に浮かべた。
「君は『G』と協力して『バケモノ退治』をしたと話したね。
彼の能力を話してくれないか」
「ああ。
まず、一つ目が『肉体強化系』の『肉体変換』。
自分の身体を、別の存在に変換する能力だ。
つまり、自分の身体を粒子化することで、人間の持つ運動能力、防御力等の限界を超える身体能力を得る事が出来る。
二つ目が『空間系』の『爆風』。
一瞬だが、突風を作ることが出来る」
金本は頷きながら俺の話を聞いていた。
「そうか。
なかなか、鋭い観察力だ。
特に一つ目の『肉体変換』は私の考えと一致する。
しかし、二つ目は違う。
あれは能力というよりも、体内で変換できなかった粒子を一気に放出しているだけだ。
つまり、呼吸と同じだということだ。
私の理想とする『超越者』ではない」
「さっきから気になっているんだが、その『超越者』ってなんだ」
俺は金本に聞いた。
「『超越者』。
それは体内で粒子を生産し、自分の能力値にすることが出来る者だ」
「そんなことできるわけないだろ」
俺は金本に言った。
「だが、存在する。
君も見ただろ。
私の予測では、彼の能力値は90前後だろう。
でも、私が求める値は100以上だ」
「100以上だと………
そんな奴がこの世界に現れたら………」
俺は動揺した。