裏切りの少年
51. 冗談
「それが『ドライブシステム』ですか」
俺は神山博士に聞いた。
「そう。
人間の『脳信号』とは人体で流れる『微弱の電流』だ。
装置で『血』に含まれる(―)粒子を(+)に変換させれば、『粒子変換の法則』『粒子結合の法則』が可能となる。
問題は能力値に変換した後、粒子はどの能力を宿すかだ」
「そうですね。
粒子蓄積場所によって能力が違いますよね」
「まぁ、そういうことになるね。
だが、それが制御できれば、能力になる。
では、人間の持つ『能力』とはそもそも何なのか。
それは『増加』を意味する。
つまり、能力値はその場所に存在させる力を『増幅』させる力がある。
微弱の静電気が『雷』となり、
空気中の水素が『水』となり、
運動エネルギーが『力』となり、
生物の進化を『促進』させる。
『物』に能力を宿す場合、『ドライブシステム』で変換できるのは、『間接系』・『空間系』・『具現化系』となる。
『肉体強化系』と『回復系』は変換できない。
どうしてだと思う」
「人間の身体は『物』ではないためですか」
俺は答えた。
「う~ん、30点かな。
その答えだと『回復系』の能力は使用可能になる。
正解は機械で細胞を構築することが不可能なためだ。
人間は自分自身の持つ細胞が自己で管理している。
つまり、調整が可能だ。
他人に対する『治療』も同種族のため、作りは同じだ。
だが、『ドライブシステム』では、繊細な操作が不可能だ。
『増加』させるために作ったため、頻度を超える治療を起こす。
それは『能力病』にも『癌』にもなりやすくなる。
このことより、『ドライブシステム』は三種類の系統のみ使用できる」
「でも、本当に………」
話だけでは、俺は信用できない。
「まだ、疑っているね。
まぁ、そうだよね。
よし、百閒は一見に如かずって言うし。
ちょっと試しにやってみるか」
神山博士は立ち上がった。
「こっちに来てくれ」
俺は神山博士に付いて行った。
「どこに行くんですか」
「僕の『研究室』だ」
俺は神山博士に聞いた。
「そう。
人間の『脳信号』とは人体で流れる『微弱の電流』だ。
装置で『血』に含まれる(―)粒子を(+)に変換させれば、『粒子変換の法則』『粒子結合の法則』が可能となる。
問題は能力値に変換した後、粒子はどの能力を宿すかだ」
「そうですね。
粒子蓄積場所によって能力が違いますよね」
「まぁ、そういうことになるね。
だが、それが制御できれば、能力になる。
では、人間の持つ『能力』とはそもそも何なのか。
それは『増加』を意味する。
つまり、能力値はその場所に存在させる力を『増幅』させる力がある。
微弱の静電気が『雷』となり、
空気中の水素が『水』となり、
運動エネルギーが『力』となり、
生物の進化を『促進』させる。
『物』に能力を宿す場合、『ドライブシステム』で変換できるのは、『間接系』・『空間系』・『具現化系』となる。
『肉体強化系』と『回復系』は変換できない。
どうしてだと思う」
「人間の身体は『物』ではないためですか」
俺は答えた。
「う~ん、30点かな。
その答えだと『回復系』の能力は使用可能になる。
正解は機械で細胞を構築することが不可能なためだ。
人間は自分自身の持つ細胞が自己で管理している。
つまり、調整が可能だ。
他人に対する『治療』も同種族のため、作りは同じだ。
だが、『ドライブシステム』では、繊細な操作が不可能だ。
『増加』させるために作ったため、頻度を超える治療を起こす。
それは『能力病』にも『癌』にもなりやすくなる。
このことより、『ドライブシステム』は三種類の系統のみ使用できる」
「でも、本当に………」
話だけでは、俺は信用できない。
「まだ、疑っているね。
まぁ、そうだよね。
よし、百閒は一見に如かずって言うし。
ちょっと試しにやってみるか」
神山博士は立ち上がった。
「こっちに来てくれ」
俺は神山博士に付いて行った。
「どこに行くんですか」
「僕の『研究室』だ」