裏切りの少年
17. 世界
俺は自宅に帰り、『Infinite Information』の情報を集めた。
最新情報を調べたところ、三つもトピックを見つけた。




―――調べたトピック

1.教育委員会が『Infinite Information』を教育に導入検討。
学校で行われる『才能』開花の手助けとして、『Infinite Information』を教育に導入すると発表した。
この『Infinite Information』は開花率が高いことが利点とされる。
教育委員会は一部で試験的に導入を行い、結果次第では3年後に全国で授業に導入する予定である。


2.国際テロ組織『W』が『Infinite Information』を教育への導入に関与か。
教育委委員会の予算に対して一部で疑念の声がある。
導入時、外部からの寄付金として、高額な資金が教育委員会に送られた。
備え付けの手紙には『Infinite Information』の導入資金として使うように書かれていた。
これに対して、教育委員会が感謝の気持ちを込めて、メッセージをTVで送ったところ、様々な評論家がコメントで『W』が関与している可能性があると発言した。
これは『W』に潜入している情報屋から得たものである。
『W』に所属している者は『Infinite Information』を一度プレイするように指示されている。
評論家も『Infinite Information』をプレイする理由は不明だが、教育に導入する手引きをしたともコメントしている。


3.E社の社長『西条ヨウ』の行方不明
6月14日に社長の出勤が遅いため、社員が訪問した。
だが、ドアを爆発物で開けた形跡と社長の不在から、その場で警察に連絡。
社長が行方不明になって3日後に脅迫状がE社に届く。
『Infinite Information』の生産中止を訴える内容だった。
この『Infinite Information』は世界中で販売されており、1000万本のヒットをしたゲームソフトである。
これに対し、E社は『Infinite Information』は先日、これ以上の生産をしないと発表。
しかし、販売したゲームに関しては回収不可能として、一切の処置をしないと発表。
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