独占★Honey



俺は、なにも言わず


静かに美亜に近づいた。







「辰、くん?」




「黙って。」


「え・・・・?」




「お願い。

今は黙って

俺に抱きしめられて?」







美亜を真正面から

こんなにゆっくりとだきしめたことが



今まであったかな?





ふわっふわの髪からは

大好きな美亜のにおい。



耳元で聞こえる小さな呼吸から


ここにいる


ってことを実感できる。







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