独占★Honey
「美亜・・・・??」
音がした方の机の影には
小さくなっている女の子。
俺の大好きな
ふわふわのはちみつ色をした長い髪が揺れている。
「ご、ごめん!!
めぐちゃん、今日昼休み用事があって
一人だから空き教室で食べようと思って
そしたら、辰くんたち入ってきちゃった
出るに出れなくて。」
真っ赤な顔を手でおさえるようにしながら立ち上がる美亜。
「いや、俺らの方こそごめん。
俺、校内でさかっちゃったよ;」
はははっと笑ってごまかそうとしたのに
そんな俺をじーっと見てくる美亜。
「どした?」
「ううん。
わたし、行くね。
つづき・・・していいよ?」
最後の一言に自分で赤くなる美亜。
可愛い。
「しねーよ。」
「そっか。」
美亜はそそくさと弁当をもってでていった。