独占★Honey
「わかった。
そっから動くな。
10分くらい待ってろ。
じゃあな?待ってるんだぞ?」
司くんは携帯を切ると
「蜜、迎えに行ってくるわ。」
と玄関から出て行った。
お母さんはさっきよりももっとそわそわしはじめた。
「どうしよう!!
美亜ちゃん、お母さん変じゃない?」
「大丈夫だよ。
すっごい、気合入ってるって伝わってくる;」
「ホントに!?」
別に褒めたわけじゃないのにはしゃぐお母さん。
どうして、こんなにうるさい人から
わたしみたいな地味な人間が生まれちゃったんだろう。
「辰巳は見たことあるんだろ?」
辰くんはいつのまにかお父さんの横でくつろいでる。
違和感、全然ないよ。
だって・・・・
小さいときから見慣れてるもん。