独占★Honey
リビングに移動してみんなでとりあえずお茶。


蜜さん、かなり緊張してるみたいだな。


さっきから紅茶にもクッキーにも手をのばしてない。




「蜜、さん!」

「え・・・?」



緊張をほぐそうって思ったの。

はずかしいけど、自分から声をかけてみる。




「わたしのこと、覚えてますか?

2年くらい前に、お会いしましたよね?
司くんの、妹の・・・」


「美亜ちゃん!だよね?」



蜜さんは、にっこり笑って答えてくれた。


笑顔、すっごく可愛いなぁ。




「覚えてるよ。

辰巳くんのことも。」



「マジっすか?」


「もちろんだよ?

あのときは、どうもお恥ずかしいところをお見せしまして・・・・」




少し顔を赤くしてうつむく蜜さん。



「なにか、あったの?」


お母さんは興味深々。


「蜜が俺と美亜の仲を勘違いしたんだよ!」

「そうそう。彼女っていい出したんすよねー!」




< 52 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop