独占★Honey
「やった~!!!」
「きゃあ!」
「一緒、一緒!!
俺たちクラス一緒じゃん☆」
そう言いながら、わたしを抱きしめてくる。
「ちょ、ちょちょちょっと・・・!!!」
わたしの弱弱しい抵抗は、辰くんには全く見えていない。
わたしには、般若みたいになってる
女の子たちがたくさん見えてるっていうのに・・・・
はぁ・・・・
また、ため息ついちゃったよ。
中学のときと一緒になっちゃうのかな。
あのときみたく、女の子たちに冷たくされちゃうのかな。
「辰くん!!!」
頑張って少し大きな声をだしてみた。
「美亜?」
「みんな、見てるから・・・・。」
「え?
あ、ごめん!!」
ははっと笑ってわたしの頭をなでてる。