独占★Honey
「だれにでもあんなふうに笑うから
蜂谷さん、辰巳くんの本気がわからないんだと思う。」
「ふふっだろーね。」
おかしそうに笑った俺を不思議そうにみつめる。
「でもさー、自分でもなんでかわかんないんだもん。
いつのまにかこれが俺になってたの。
こうやってヘラヘラしてさ、本当の気持ちとか全部隠してさ・・・・
なんか笑えるよね。
ルミの言う通りだよ。
俺がこんなだから、美亜は振り向いてくれない。
俺を、幼なじみ以上に見てくれない。」
やばいな・・・・
気持ちえを声にだすと
余計に切ない。
「辰巳くん・・・・。
このごろ、思ってたんだけど
蜂谷さんと喧嘩でもしたの?」
「喧嘩ねー喧嘩のがよかったのかもね。」
「なに、それ。」
「『大嫌い』って言われちゃった♪」
わざと明るく言ってみる。
でないと、俺泣きそうだもん。