独占★Honey


「今の辰巳くん、全然辰巳くんらしくない。

自分に自信たっぷりで
きらきらしてて・・・・
彼氏にしたら、自慢できるような。
そんな要素全然ないじゃん!!

今の辰巳くんが彼氏だ
なんて、ルミ、友達に自慢できない。

そんな彼氏いらない。」



「え・・・?じゃあ、俺と別れるの?」



「そうだね。
ルミから、フってあげる!

それに、女だったら誰だってやだよ。

こんな・・・・
自分以外の女に溺れて、どうしようもない男。
しかも、弱音ばっかはいて、最終的には
『慰めて』?
冗談じゃないっつーの!!

本当に、失恋したんならまだ慰めてあげるかもだけど
そんな半端な状態なんて
慰める気すら失せる!
てか、そんなこっち暇じゃないから。

それにルミ、こんなへたれはタイプじゃないの。」





・・・・・。



女の子、
しかも告ってきた女の子にここまで言われたのは


はじめてだった。








「・・・・・はは・・・はっははは」





やべ。

なんか笑えてきた。





「ははっ!!あっはっはっはは・・・・・・」



これ、爆笑だ。


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