独占★Honey
「そういえば、どう?
今のチームは。」
「え?」
「また行きたいんだけどさ、俺もけっこう忙しくてね。
同学年の奴らも、すでに授業がわかんなくなってる奴とかもいて
『行けない』
ってみんな残念がってた。」
「そうなんですか。」
「あ、そういえばさ~。
まえに校門のとこで会った幼なじみくん、調子どうなの?」
えぇ!?
それって・・・・
もしかしなくても、辰くんだよね?
「あ~。」
「あの仔はのびるよ。
今の1年の中でも一目おけるくらいうまいし
すごく柔軟なプレーでフォームもきれい!」
そんな風に辰くんを褒める先輩。
自分のことよりうれしいなぁ。
でも・・・・
今、辰くんの話題は
ちょっと苦しい。
ううん。けっこう苦しいよ。