君との終わりに歌う唄
★
事故、だった。
隣町の交差点で信号無視した車にはねられ、ほぼ即死状態だったらしい。
「…んで、だよ、遥…」
まるで微笑んでいるかのように眠り続ける、俺のイモウト。
「…んで、冷たいんだよっ…」
触れた頬は、冷たかった。
「…起きろよ遥、なあ…
起きないと、キス、すんぞ」
そっと顔を近づける。
「なあ、いつまでそうしてるつもりだよ。
いつもみたいに、俺を貶せよ。
じゃないと、本当にしちまうぞ」